CONCEPT

子どもにフィットする
そして可能性を秘めた場所を作る

居心地がいいことは気持ちがいいこと。
だからこそ、私たちは「もう一つの家」を作りたい。
包み込む優しい空間、気分が晴れやかになる空間、
子どもや保護者が気持ちよくすごせる素敵で安全な場所...
それが私たちが目指す「こども施設」です。

豊かな環境、多様な空間、多孔質な場を目指して

子どもたちにとって、保育園は多くの時間を過ごす「もう一つの家」です。そのため暖かみのある雰囲気づくりを心掛けています。
居心地の基本は子どもに合った施設です。
大人も子どももおなじ、サイズに合わない服は着づらいもの。建築だって同じです。社会は大人のサイズに合わせたものばかり。こども施設にいる間くらい子どもが使いやすいサイズであってほしい。
子どもの身長は、保育施設に通う0歳から6歳の間で約60cmほども成長します。活動は、寝ているだけの段階から、座り、ハイハイを始め、立ち、歩き、走ると、目覚ましく発達します。活動とともに視野が広がります。こうした発達段階に応じてしつらえの高さ、つくりを考慮していきます。
「気持ちの落ち着ける雰囲気を大切に」をコンセプトに、インテリアは木質感を大事にします。木は呼吸し調湿効果を持つばかりではなく、情緒を安定させたりする効果も報告されています。
子どもたちにとって、保育園が発見の場であったらうれしい。そんな気持ちで作ります。具体的には何かのきっかけになる工夫づくりです。
まだ、何物でもない子どもたちだからこそ、何に反応し、興味を持ってくれるかはわかりません。そこで私たちにできることは様々な場を用意することだと考えています。
私たちが心がけているフレーズ、それは...
「広い場所、狭い場所、高いところ、低いところ、明るいところ、暗いところ」
そんないろんな場所を提供したい。素材も多様に、何が発見につながるかわからない「多孔質な建築」を目指しています

保育に集中できる環境創り

保育園の設計においては、まず「安全・安心」が何より大切。保育士は子どもの安全の確保のために、日々緊張しながら保育をしています。それを、少しでも支援することが施設の基本となる役割です。
ささいな尖がりも無いよう、指を挟まないよう、床は柔らかく転んでも大丈夫なように、細心の注意で施設を作り上げます。
騒がしさからの解放騒がしいことは賑わいでしょうか?
騒がしい子どもたちを誘導するため、声を張り上げる先生。
騒がしいことはこどもらしさ?
騒がしさにあふれた喧噪感に満ちた空間で、豊かな生活の場、落ち着いた気持ちの形成は難しいと考えています。
私たちは、できるだけ吸音素材を活用するなど建物の工夫を行い、音環境から空間の室も考えてみたいと考えています。
そして、保育士さんの職場としての音環境という視点でも大切なことです。また、保育士さんの休憩も大切にしています。子どもの安全に目を配り緊張を維持した保育を行うためには、適切な休憩は欠かせません、保育士の休憩の質も大切にしたいと思います。 安全設計「何から守り、何を伝えるのか」 園舎が子どもたちにとって安心でき、安全であることが第一前提です。
危険対策、安全対策はきめ細かく行います。「角を丸くしてほしい」「園児がいけないように柵がほしい」など様々です。また、都市部の保育園ではプライバシーの確保の面から、目隠しの問題がとても重要です。しかし、子どもたちに電車やバスを見せてあげたい、木々の緑も見せてあげたい、でも覗かれるのは困る。そんな相反する問題にも、きめ細かに先生方との打ち合わせを密に行い、園の考え方に合わせた設計を行います。
先生方と打ち合わせにより、共に安心・安全とは何かを考え、子どもたちの楽しさや変化と安全を共に創ります。

地域とともにはぐくむ園舎をつくります

利用者は子どもだけではありません。お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、職員そしてできれば地域の皆さんを引き込みたい。
例えばトイレ、大人用トイレもしっかり作りたい、化粧直しもできるくらいきちんとしたものが必要だと思いませんか?
また、近年では迷惑施設?ともいわれてしまう保育園、地域の人に積極的に使ってもらえたら、コミュニティーの中で共存共栄できるのでは?
そんな気持ちで、地域の皆さんに使ってもらうスペース(地域交流室etc)を設けてみるなども検討してみたいと考えています。 様々な方とのかかわりの中での成長 子どもたちの世界を広げる刺激は保育集団の変化も有効です。
特に近年では、少子化によって兄弟で遊んだり、地域の子どもたちが集団で遊んだりする機会は減ってきています。このため子ども施設は他者とのかかわりの中で子どもたちが成長する場としても期待されているはずです。
いつも同じ保育集団での生活ではなく異年齢の子どもや、地域の方などの来訪者との接点を自然に作るしつらえが求められます。しつらえが一定の期間を経てその時々の子どもの発達課題や保育テーマに即して変化することなどが盛り込まれた環境を計画することが大切だと考えています。さらに、外部環境との接点では四季を感じる環境も自然への興味をはぐくみます。 地域と共生する保育園 近年、保育園建設における近隣住民の反対などが起こっています。
そのような中で、子ども施設と地域との共生に向けて、設計段階での配慮・工夫の重要性が高まっており、建築事務所の知⾒・ノウハウを活かした子ども施設への積極的な提案が求められています。
子ども施設の新規整備が求められている中、市街化が進んだ地域では、住宅に隣接した用地での子ども施設の整備計画が増えていくと思われます。また、施設の建替えにあたって、定員を増やすために従来よりも規模が大きくなる場合もあります。こうしたことから、子ども施設の設計段階での配慮・対応が一層重要になってくるといえます。保育園の設置者にとっても、苦情を未然に防ぐために、施設の設計や設備でどのような配慮・工夫の選択肢があるのかを知りたいという声が聞かれます。私たちはこれまでの経験も踏まえ、具体的な提案をしていきます。
たとえば、音の発生要因になる遊び場や設備置き場の分散配置、送り迎えの保護者が路上に滞留しないようにゆたりをもったアプローチの設計、可能であれば地域と交流できる部屋などの設置etcです
建設用地や隣接地の現状だけでなく、将来の変化も想定したうえで、施設の整備段階で配慮が可能な事項を積極的に検討し、子ども施設の事業者に設計や設備のプランの提案をしていきます。
施設の完成後にも技術的な助言が必要な場合もあり、開設後も引き続き子ども施設を支援してまいります。