シンプルな印象のインテリアにまとめています。特徴的な大小ペアの開き戸はトイレの入り口です。小さな扉はこども専用です。子どもがトイレに対して苦手意識をもたないように、利用しやすい雰囲気作りを大切にしています。
機能的には、0〜2歳児では、保育者が補助しやすいように仕切りの無いトイレ。3歳児以上は、だんだん羞恥心が芽生えてくるので、個室を基本にします。
保育園のインテリアにアクセントが欲しいとの要望に応え、杉の「皮つき丸太」を配置しています。子どもたちにとって日常の「つるつるピカピカ」した建築とは違う素材が、子どもたちの発見につながればと思っています。当初はささくれ等への懸念もありましたが、開園時には保育士の先生方が丁寧にチェックしてくださいました。
結果的に採用した皮つき丸太は、年月とともに子どもの手の届く範囲は、つるつると光沢を放つように変化しています。年月とともに古くならずに味わいを増す素材もとても大切です。
トイレは主要な場所ではない?そんなことはありませんトイレは大切な保育や、排せつの訓練の場所です。子どもたちがトイレを嫌いにならないように明るく清潔にすることはもちろんのこと、遊び心や楽しさを加えます。形をかわいらしくしたり、壁を曲面にしたり、タイルの色やパターンを工夫するだけでも、楽しい空間になり、子どもたちが楽しくなる空間をつくります。