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【子ども施設NOW】
ギフテッド教育の方針とは?
2022.05.20

INDEX

ギフテッド教育の方針は、同世代の中でも特筆したギフテッド(神から与えられた才能)を持つ子どもの才能を伸ばすことです。
スポーツやアートへの才能を持つ子どもへのタレンテッド(こちらも"才能"の意味)と合わせて、GATE(Gifted and Talented Education)プログラムと呼ばれています。

ギフテッド教育の方針を実施する3つのパターン

アメリカでのギフテッド教育は、次の3つのパターンのいずれかで実施されています。

  • 選抜クラス
  • マグネットスクール
  • 民間プログラム
  • 選抜クラス
    ギフテッド教育の実施パターンとして、学校の中での成績上位者を集めた「選抜クラス」があげられます。通常の授業で少し先の学習範囲に取り組むなど、レベルの高い内容で進められるイメージです。
  • マグネットスクール
    マグネットスクールは、地域の優秀な子どもたちを集めた公立の選抜校です。学区などにとらわれずに、入学を希望する子どもへの試験や面談、そして課外活動の実績より総合的に判断され、選ばれた子どもだけが通えます。
    地域や学校によっては、入学の選考に抽選が採用されるケースもあるようです。
    マグネットスクールは、学校ごとに異なる特色を持ちます。
    • 理数系
    • 芸術系
    • 国際バカロレア資格(IB系)
    • 小学校から高校までの一貫校
    もともとは、特定の人種や住んでいる地域に関わらず、教育の機会を均等にする目的で設立されたのが、マグネットスクールの始まりです。
  • 民間プログラム
    民間プログラムとは、学校の休日(土曜日や日曜日、夏休みなどの長期休暇)に、大学や民間の教育機関で開催されるギフテッド教育の一種です。民間プログラムで選べる科目の例は以下のとおりです。
    • 文系(読解力の向上やエッセーの創作など)
    • 理系(幾何や上級代数など)
    • IT系(プログラミングやロボット工学など)
    • サイエンス系(科学や物理など)
    • 社会系(政治や歴史など)
    標準テスト(英語や数学の基本問題)で一定以上の成績を記録することが、民間プログラムを受講するための条件です。その他、過去のポートフォリオや学校の成績表、担任教諭からの推薦状の提出による審査も実施されています。
    民間プログラムは、マグネットスクールなどの公立校と異なり、受講費用がかかります。例えば、サマースクール(3週間ほどの期間)の場合、日本円で20万円~30万円が目安となります。宿泊費用も含めると30万円~50万円となるケースもあります。

ギフテッド教育の主な2つの内容

ギフテッド教育の主な内容は次の2つです。

  • 先取り学習
  • アクティブ・ラーニング
  • 先取り学習
    先取り学習は、言葉からイメージできるように、実学年より上の学年の学習範囲に取り組むものです。仮に小学3年生であれば、小学5年生や6年生、または中学生の範囲を学ぶことになります。
  • アクティブ・ラーニング
    アクティブ・ラーニングは、自発的に学習することを表した言葉です。学んだ内容についてレポートを作成したり、グループワークやプレゼンテーションが例としてあげられます。
    ギフテッド教育では、高難度の問題をひたすら解いていくというよりも、問題を論理的に言語化し、他者にきちんと伝える、表現することが重視されていると言えるでしょう。

ギフテッドを持つ子どもに見られる4つの傾向

ギフテッドを持つ子どもには、次の4つの傾向が見られます。

  • ハイレベルな学習能力。
  • 論理的思考に長けている。
  • 純粋な好奇心にあふれている。
  • 几帳面さ(完璧主義)。
  • ハイレベルな学習能力
    ギフテッドのわかりやすい傾向のひとつに、ハイレベルな学習能力があげられるでしょう。高い集中力によって短時間で多くの物事を記憶し、速やかな応用を可能とします。
  • 論理的思考に長けている
    ギフテッドを持つ子どもは、論理的思考に長けているのも傾向のひとつです。豊富なボキャブラリーとスピーディーな判断力も加わるため、まるで大人と会話しているかのように感じるかもしれません。
  • 純粋な好奇心にあふれている
    純粋な好奇心にあふれているのも、ギフテッドを持つ子どもの傾向と言えるでしょう。興味のある分野に対して貪欲に取り組むため、驚くような成果を上げることも珍しくありません。
  • 几帳面さ(完璧主義)
    几帳面さ(完璧主義)も、ギフテッドの傾向に含まれます。学習に関してはもちろんのこと、日常のさまざまな事象にも几帳面さが発揮されるため、周囲との軋轢が生じることもあります。ただし、うまく生かせれば信頼度を高めることにつながります。

日本のギフテッド教育

ギフテッド教育は、日本では2017年9月から、東京都渋谷区で実施されています。能力の高さや才能の片鱗を感じさせるものの、周囲との関係に悩む子どもたちを対象としている点が、アメリカなどとの違いと言えるかもしれません。
他にも東大先端研(東京大学 先端科学技術研究センター)と日本財団による「異彩発掘プロジェクトROCKET」や、日本ギフティッド協会による「GIEP」、そして東京と長野の翔和学園が、ギフテッド教育の方針を打ち出しています。

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