半屋外のテラスをさらに魅力的にし、園庭遊びでは広くこどもたちが動きまわれるだけでなく、虫を取ったり、花を育てたりと色んなことができるような場所にするという方針で計画を進めました。
そのためにはデッキと園庭の接する長さを長くとり、各保育室からシームレスに園庭に出入りができる現園舎と同じL型の建物配置としました。
成増すみれ幼稚園は創立74年を迎え、現園舎落成から53年が経つ私立の幼稚園です。
園舎の南東側の日当たりがいいところに広々とした園庭があり、遊具遊びやドッチボール、運動会など様々な活動が行われています。園庭と園舎はウッドデッキによって繋がっており、こどもたちが自由に遊びに行けるようにするなど、園庭遊びをとても大切にしている幼稚園です。
耐震補強を行いながらも長く使っておりましたが、老朽化もあって新園舎建替えと共に幼保連携型認定こども園に移行することになりました。
同敷地での園舎の建て替えでは、工事期間中でもこどもたちの通う園舎が必要です。
現園舎が建っていない園庭側に新園舎を新築することもありますが、その工事期間中の約1年半でもこどもたちにとっては大事な時間であるため、自由に自らの意思で園庭に遊びにいける環境を守るために別敷地に仮設園舎をつくることになりました。
仮設園舎、新園舎共に板橋区の協力も得ながら、幼稚園の先生たちと一緒につくっていく幼保連携型認定こども園の計画が始まりました。
どんなこども園にしていきたいか、新たに1、2歳児を迎えることにより変化する環境などを考えるために幼稚園の先生方と計5回のワークショップを行いました。
幼稚園の生活の中でいいと思ったシーン、改善した方がよいところなどを写真に撮って集めたり、模造紙に書いて発表したりして、課題や目標を共有し、一緒に目指すこども園の形を探っていきました。
9月30日に園舎お別れ会をして、完成間近の仮設園舎にお引越しをします。
その後解体と新築工事をして、2025年4月に新たに幼保連携型認定こども園として開園します。