この保育園はもともと地域の八百屋さんでした。閉店に伴い改修し地域型保育園に大変身。
そのほかの園では、銭湯・魚屋・金物屋さんetcと様々な用途の店舗などを用途転換してまいりました
用途転換・改修にあたっては、建物全体の強度の確認、保育園への用途転換における法律上の課題のクリアなど、多様な確認手続きを要します。私たちは事業者様と同行し候補物件の下見確認も行ってまいります、中には法的な問題点が浮かび上がる建物もあります。そのような建物についてはきちんと指摘し解決していくのも私たちの仕事です。そうして多くの建物を用途転換し保育園として提供してまいりました。
保育園のインテリアにアクセントが欲しいとの要望に応え、杉の「皮つき丸太」を配置しています。子どもたちにとって日常の「つるつるピカピカ」した建築とは違う素材が、子どもたちの発見につながればと思っています。当初はささくれ等への懸念もありましたが、開園時には保育士の先生方が丁寧にチェックしてくださいました。
結果的に採用した皮つき丸太は、年月とともに子どもの手の届く範囲は、つるつると光沢を放つように変化しています。年月とともに古くならずに味わいを増す素材もとても大切です。
トイレは主要な場所ではない?そんなことはありませんトイレは大切な保育や、排せつの訓練の場所です。子どもたちがトイレを嫌いにならないように明るく清潔にすることはもちろんのこと、遊び心や楽しさを加えます。形をかわいらしくしたり、壁を曲面にしたり、タイルの色やパターンを工夫するだけでも、楽しい空間になり、子どもたちが楽しくなる空間をつくります。
おいしく食べるためには、安心・安全な旬の食材を手間暇かけて調理することは重要ですが、子どもたちに、今食べているものにもっと興味をもって惹かれれば楽しくなります。
調理室は、まさに自分たちがおいしく食べる食事が作られる魔法の工場です。できれば子どもたちがその様子を見ることができる工夫を凝らした配置にしたいと考えています。期待が膨らみ給食がとても楽しく美味しくなります。また、子どもたちが自然に運ぶ人や調理する人等、給食ができるまでの人との関わり合いを知ることができ、嗅覚・聴覚・味覚・視覚・触覚の五感を育てることに繋がります。